高速PLC解禁


PLCが屋内のみという制限ながら国内で解禁された様です。


PLCはハードとコンセントの間に専用機器を挟む事で
屋内に張り巡らされている電力線を利用して
データ通信(LAN構築)をできる様にする技術です。


今までルーターから離れていて無線で飛ばすしかなかったPC間でのデータ通信や
2階のPC内にある動画データを1階のリビングで見たり
離れた部屋同士のPC間はもちろん
家電などとの組み合わせで利用用途は夢の様に広がりそうです。
電力線はデフォルトで各部屋間を繋いでいますもんね♪


恐らく今後はPLCがハード内に付属した家電も売り出されるでしょうから
テレビなどの地デジ対応やAV機器の購入を考えている方は少し待つのもありかもしれません。


って事で、「ITmedia +D」さんの記事をメモ

電源コンセントに電源プラグを差し込むだけで手軽にネットワーク接続が行える「PLCアダプタ」が注目を集めている。PLCとはPower Line Communicationの略で、「高速電力線通信」と訳される。電気を配信している電力線を利用し、電気と同時に高周波数の信号を送信することで、データ通信を実現する仕組みだ。

 PLCは比較的新しい技術と思われているが、実は電力会社の配電自動化システムや遠隔検針システムなどで従来から利用されている。ただし、従来のPLCは使用する周波数が数kHz以下であったため、伝送速度は数十bps程度に限られていた。この冬に最大190Mbpsもの伝送速度をうたう高速PLC対応製品が登場したのは、2006年10月4日の総務省令改正により高周波数を用いた屋内電力線の利用が可能になったためだ。PLCは屋外電力線を利用したインターネット接続なども想定されているが、現状では規制の関係で実現できない。したがって、屋内に配線されている電力線を用いて通信を行うことになる。

パナソニックの「BL-PA100KT」は、法改正直後に登場した最初のPLCアダプタだ。通信方式は同社が提唱する「HD-PLC」を採用している。電源供給は関東で50Hz、関西で60Hzの低周波数帯を利用しているが、HD-PLCではこれに4MHz〜28MHzという高周波数帯のデータ信号を重ね合わせて伝送し、受信側で高周波数帯のデータ信号だけ取り出すことで、最大190Mbps(理論値)もの高速通信を実現する。同社公称の実効速度は、通信用評価装置SmartBitsでのUDP計測値が最大80Mbps、Linux上で動作しているFTPサーバとのTCP計測値が最大55Mbpsだ。変調方式には周波数帯ごとに細かく信号をカットする「Wavelet OFDM」を使用。既存の無線機器などへの影響を最低限に抑えているという。