今、一押しのPDF閲覧&注釈アプリ「iAnnotate PDF」レビュー

iAnnotate PDF(850円)


最近、自炊したPDFのほとんどは、このアプリで見てます。
というか、じっくり読みたい本は全部自炊したくなりました。
アプリ名の通り、注釈機能については理想的なアプリです。


年末年始に170円で割引販売されていたのですが
当時は英語版という事で見送ってしまいました・・・
英語版アプリを見送るというのは、単に私の英語力が弱いという事だけでは無く
日本語の様にマルチバイト文字を使う概念の無い製作者が作ったアプリは
日本語の書類を扱う上で不具合が多いためなんです。


このアプリは日本語化を予定しているとの事だけど
縦書きの本など右綴じのPDFや、PDFの見開き表示に非対応だし
日本語の文字選択(縦書き含む)なども弱い印象です。


ただ、これらを踏まえても850円の価値を見出せるアプリだと思います。


詳しい使い方や何が出来るかについては
appseniorさんが、詳しくまとめてくれているので、そちらに譲るとして


私が、なんで、このアプリを使うのかのポイントは


1)ツールバーがカスタマイズできる
2)注釈をつけた位置を自動で記録してくれる
3)ページの移動手段が豊富
4)直線を引く事が出来る


1つずつ、掘り下げてレビューします。

 
1)ツールバーがカスタマイズできる

最大10個までツールバーを作成できて、どの機能を加えるか自由自在です。
注釈に特化したもの、後で読み返す時用のページ移動に特化したものなど
利用シーンごとにツールバーを作る事が出来ます。
この柔軟な姿勢はiPadアプリでは見かけた事が無い気がします。

しかも、同じ線を引くにしても「色・色の濃さ・太さ」を別々に登録できます。
本を読む時には、黄色とオレンジの蛍光ペンと赤いボールペンを使っていましたが
この3種類を別々に登録する事が出来るので、注釈をつける度に色や太さを変更する手間が省けます。
これは、読書に集中するという意味でとても有益です。

 
2)注釈をつけた位置を自動で記録してくれる

注釈をつけた位置は、しおりやブックマークとは別に
注釈だけをまとめたサイドバーに自動的に記録してくれます。
しかも、なんのツールで注釈をつけたか、何色でつけたかまで自動です。
文字選択ツールの場合は、選択した文字がそのまま反映されるし
画像に蛍光ペンを引いたものでも、後から名前付けが出来ます。
これは、読書後に見直す時、とても便利です。

 
3)ページの移動手段が豊富

「次のページ」「前のページ」「ページの先頭」「戻る」「進む」などは
大抵のアプリで実装されていますが
このアプリは「次の注釈」「前の注釈」に移動する事が可能です。
これによって、蛍光ペンを引いた所だけを見直す事が出来るので、とても便利です。

 
4)直線を引く事が出来る

iPad蛍光ペンを引く時、線がどうしても歪んでしまっていました。
これも、直線を引くツールがあるので、まっすぐな線が引けます。
慣れれば、始点と終点だけ意識すれば良いので、とても楽です。

 
★さいごに
このアプリは主にiPadを縦置きで利用する事を想定しているみたいで
見開き表示には非対応のようです。(横置きでも利用可能)
図説の本などは、見開きで読めないと魅力が半減してしまうので、どーするか?
単純に、PDFを見開き状態で作ってしまえば問題無いと思いました。
もくじを作成する時、ジャンプ先が偶数ページの場合などでは
見開き表示に対応しているアプリでも表示がずれてしまうので
なら、はじめから見開きで作れば良いやって事です。


スキャン画像を連結してくれるソフト「ImageMerge」を利用しました。